サイバー攻撃の脅威とカードの不正利用
リスク / 2022.01.29
今週は、保険料の引き落としでご利用中のクレジットカードを変更したい、とのお客様からのお申し出がいくつかました。
何とその理由は、クレジットカードが「不正利用に遭った」「カード会社の方で情報の漏えいの疑いが発生した」ことで、カードを再発行されたとのことです。
令和4年1月27日の日経新聞の記事によると、クレジットカードの不正利用の被害額は2021年度は過去最悪を更新する見込とのことです。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79578410W2A120C2TB2000/
なんと、その額 223億円超とか。
インターネットショッピングサイトのシステムの脆弱性を狙った、不正アクセスが多くの要因のようです。
いわゆる「サイバー攻撃」ですね。
近年、私たち保険代理店では個人情報をたくさん扱う仕事柄、情報セキュリティの重要性について保険会社から常々口酸っぱく教育・指導を受けています。
現在弊社では、アンチウィルソフトウェア(有名どころではウィルスバスターやノートンなど)に加え、UTMという「コンピュータウイルスやハッキングなどの脅威からコンピュータネットワークを効率的かつ包括的に保護する※」機器を導入しています。
※説明が難しいので「Wikipedia」の表現をお借りしました(汗)
しかし交通事故や自然災害とは違って、実際の事故対応に携わったり、自社のネットワークがサイバー攻撃の被害に見舞われるといった経験が不足しているため、事後のイメージがつきにくく、まだまだ警戒心が高いとは言えないのが実情です。
しかし、今回のように事業者を通じてとはいえ、一消費者としてのお客様に実害が発生しているのを見聞きし、より一層気を引き締めて情報セキュリティに対する意識を高めていかねばならないと強く感じます。
下記リンク先は、総務省の「国民のための情報セキュリティサイト」です。一度ご参考に見ていただいてはいかがでしょうか。
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/business/executive/02.html
今後も私たちの生活がインターネットと関わる限り、多くの利便性を得られる一方で、個人情報の漏えいによる様々なリスクやトラブルと隣り合わせになると考えられます。ただでさえ新型コロナウィルスの感染に神経を使う中で、まるで狙っているかのようにネット上に蔓延するコンピュータウィルスの感染にも気をつけなくてはならないとは、何とも皮肉に感じる出来事でした。(加賀山望)