がんを体験された方の話を聞いて
日々のこと / 2022.03.20
皆さま、こんにちは。
先日、私が毎週参加している朝の異業種交流会のメンバーの一人とお会いしました。
この方は、昨年新型コロナウィルス感染症のワクチンの接種後に体調を崩されたことがきっかけで、ご自身の身体の異変に気づかれました。すぐにかかりつけの病院で診てもらったところ、直ちに大きい病院での精密検査をすすめられ、家族全員が呼ばれることになりました。
初期の診断結果は、進行がんの疑いでした。
あまりにも突然に告げられた大病の知らせに、ご家族はひとしきり泣かれたそうです。
当時、私もこの方の病状が余り良く分からない中で、ご家族みんなで旅行に行かれたというお話をお聞きし、相当に病状が良くないのだと感じていました。
かかりつけ医から初めに紹介された大きな病院でのペットCTの結果、ステージⅣの胆道がんとの診断が下されました。今後の治療は緩和ケアと抗がん剤での延命治療しかないと医師に告げられ、大きなショックを受けられましたが、家族に心を支えられ、セカンドオピニオンによる大阪の病院での治療方針に希望をつなぎました。
がんの診断後、しばらくは呆然とするしかなく、うまく気持ちを切り替えることができませんでした。しかし、ご自身が「がんになったんだ」という現実を受け入れ、「まだ生きたい」という自分の気持ちに気づき、“決して諦めない!”と強く決心できたことががん治療を前進させたのだとおっしゃいました。
無事に手術が成功し、現在も術後の抗がん剤での治療を続けておられますが、先日お会いした際にはすっかりお元気なご様子で少し安心しました。
この方は、私が保険の仕事を始めた研修生時代からの先輩です。当時から、生命保険の販売にも携わっておられ、保険の販売に携わる「保険人」とはこうあるべきだといった研修も一緒に受けていました。
がんと闘うには、①経済面での安心=お金、②セカンドオピニオン=情報、そして最も重要なことは、③生きることを「諦めない心」であると伺いました。
①と②は保険で準備できますが、③はご本人の気持ちはもちろん、家族やこれまでに仕事で得た仲間、様々な異業種交流で得られた学びに支えられて醸成されたものだとおっしゃいました。
自分がもし万一の際に、果たして強い心で「諦めない」と思えるだろうか?
簡単に実践できることではない、当たり前ですが自分ごとではない以上、答えが見つかるものではありません。
ですが、もし自分に「万が一」のことが起こったら、今回お聞きしたお話を思い出して勇気をもらおうと思います。(加賀山望)